2006.11.12掲載 大関さん

 

 「くさぶえ」に入団して、はや3年7ヶ月が経ちました。パートはアルトで歌っています。入団してからの年月は、あっという間のようでもあり、 一方ずいぶん昔から「くさぶえ」にいるような気もします。本当に楽しくも勉強になった充実した日々でした。

「くさぶえ」との出会い
 子供の頃から、音楽、バレエ、映画、スポーツが好きだったので、ミュージカル映画や音楽に関する映画はよく観ていました。 ピアノとバレエを習いたかったのですが、残念ながらその夢はかないませんでした。音楽は楽器の他に合唱に興味がありましたが、 学校の授業だけで、社会に出てからも機会がないまま長い年月が経ってしまいました。
 8年ほど前、新聞に当団の指揮者の内田先生が指導しておられる「合唱講座」の募集広告が載っているのを見つけ、 おそるおそる受講してみることにしました。ここで初めて発声、合唱の手ほどきを受け、今まで知らなかった沢山の曲を知ることも出来、 すっかり合唱の楽しさにはまってしまったのでした。
 この「合唱講座」を4年間受講したところで、次に今迄学んだことを生かしつつ、自分にとっては新たな経験−「合唱団」に入って歌う− ということに挑戦してみたいと思うようになりました。そこで、練習日が水曜日で都合が良かったことと、何よりも内田先生が指揮をしておられ、 「合唱講座」の同期生で、すでに「くさぶえ」に入団していた友人が誘ってくれていたことで、「くさぶえ」に入団することにしました。

「くさぶえ」に入っての感想
 先ず雰囲気がよいことでしょうか。これはなかなか貴重なことだと思います。団員の年齢に幅があるのに、なぜか居心地よくいられます。 いろいろなことを決める時、大いに議論はしますが、誰でも意見を言える和気あいあいとした雰囲気があります。団の運営や活動には熱心に取り組み、 協力しあう気持を持っている人が多いように思います。新しく参加する人を温かく迎え入れる点も、良いところだと思います。
 皆とにかく歌うことが好きで、練習には真摯に取り組みます。でも、堅苦しい雰囲気はありません。楽しい人が沢山います。 上手な合唱団は他にも沢山ありますし、「くさぶえ」に足りないところも沢山ありますが、「くさぶえ」はその歌に対する‘熱い思い’とでもいうような気持と、 練習による技術的成果が一致したとき、かなり良い歌が歌えるように思います。
 練習では、一つ一つの歌が持つ音と、歌の心の表現についての追求をもとめられます。これは内田先生の厳しくも的確な指導があってこそで、 音楽を創ることはどういうことか、私にも少しずつわかってきました。

合唱の楽しみ
 私にとって合唱の楽しみは、‘創りあげることの妙味’、‘奥の深さ’、‘表現し、伝えられることの感動’でしょうか。
 他のパートを良く聴き、音を合わせ気持を合わせて、素敵なハーモニーが生まれた時、合唱の醍醐味を感じます。本当に奥が深く面白いものだと思います。
 また、演奏会で良い演奏が出来、それが聴いて下さった方々に伝わったときの嬉しさは格別のものがあります。

 歌うことは、スポーツに通じるものがあります。重心の置きかた、身体の使いかた、リズム等共通したものが沢山あります。 歌うと心身ともに実にすっきりします(残念ながら‘痩せる’という意味ではありません!念のため)。とにかく健康にとても良いのは間違いありません。
 正しく発声することはなかなか難しく、音とりで苦労することも再三ありますが、繰り返し練習するうちに必ず進歩があります。 いくつになっても、「進歩出来る」ということは、とても嬉しいことです。
 自分にはちょっと無理かな、と思うことでも、思い切って一歩を踏み出してみると、思いがけない新しい世界が広がることがあるのです。 これは自分の経験から自信を持って言えます。
 定年退職後何をしようか考えておられる方、日々仕事や家事に追われているけれども、それ以外の時間を持ってみたいと思っておられる方等々、 合唱に興味がある方でしたら経験の有無、年齢は問いません。是非一度見学にいらしてご一緒に歌ってみませんか?

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