2008.04.07掲載 中村さん


 こんにちは、アルトで歌っている中村です。
入団して1年半。ようやく慣れて来たところです。
 〈 入団のきっかけ 〉
ムジカ30周年コンサートの合唱練習のため、合宿先におじゃまして半日ほど歌った時に、皆さんがとても暖かく受け入れて下さった事。澄んだハーモニーに心ひかれ「私もこの中で歌いたい!」と思ったからです。
「くさぶえ」は年齢層が幅広く、私のように定年退職した人もいますが、働き盛りの人も多く、疲れや空腹に打ち勝って、職場からかけつけて来る姿には本当に頭がさがります。
 〈 合唱との出会い 〉
 5分でも10分でも歌いたいと練習にかけつける姿をみると、自分の若かりし頃を思い出します。私が学んだ定時制高校にも音楽部があり、夜の授業後のわずかな時間を練習にあてていました。
決まった指導者もなく先輩が来てリードしてくれる程度のほそぼそとしたものでした。そんな部が「自分たちも合唱コンクールとやらに出てみようじゃないか」という、大それた目標を持ったのです。 私達の熱意にほだされ昼間部の指導をしている先生が指揮をしてくれることになり、毎晩真剣な取り組みが始まりました。
昼間の音楽部は選りすぐりのメンバーで、夏休みともなると長期合宿で特訓を受け、きたえぬかれたレベルの高い合唱部の様でした。 「自由曲」は違ったものの、同じ指揮者による大会出場となりました。
誰の目からみても私達に勝ち目はないはずでしたが、ナント!私達の方が入賞して、山形県代表として東北大会出場をはたしたのです。
この結果に一番驚いたのは、きっと指揮して下さった先生だったのでしょうね。半世紀も昔の事で、働きながら学ぶ苦学生(死語?)の合唱部は私達だけでしたから、まわりからも大変驚かれました。貴重な経験でした。卒業までの4年間、毎年大会に出て歌った課題曲を今でもくちずさんでしまう、なつかしい思い出です。

 

〈 練習で思うこと 〉
3人の子どもを育てながら、仕事に追われ合唱など思いもよらなかった年月。せめて夏の合唱講座(3日間)でがまんしながら、長いブランクの末にムジカ合唱講座を経て、現在は「くさぶえ」で歌うことが出来るようになりました。
合唱講座にいる時は合唱団の方たちから「講座と違って合唱団では内田先生は別人のようにきびしいわヨ〜」等と聞かされていたのですが、入団してみて、なんと先生の根気強いことか!一段一段ゆっくりと階段を登るような進め方。そして、ゆきつ、もどりつしながら、めざす音楽をつくりあげていく丁寧さ。その内田先生に、ぴったりとよりそって「あ、うん」の呼吸で、同じく根気強く支えて下さるのがピアニストの木村先生です。
夏の合唱講座の3日間で、数曲を仕上げてしまう内田先生の早ワザも知っていますが、時間をかけてめざす音楽をつくりあげて行く。先生の内容の深さ、そしてその過程の大変さと、おもしろさをみんなと共に味わいつつあるところです。
楽譜が読めなくても、リズムオンチでも、少しずつ、いつの間にかみんなといっしょに歌えるようになっていく・・・・
「すべての人に音楽のよろこびを」というムジカのポリシーがここにも貫かれていることを感じます。

 

〈 アルトで歌う楽しさ 〉

 ムジカの声楽個人レッスンを続けていて、一人で歌うことはやっているけれど合唱では、他声部の声に耳をそばだてて、いかに自分の声を突出せずにみんなの声にとけこませていくか。又、曲想により音色をかえるなど、むずかしくもやりがいがあります。
声を重ね合わせて生まれる色々なハーモニー。
うたうごとに毎回発見のある合唱は奥が深い。時には主旋律よりも美しいアルトの旋律にうっとりし、男性陣の声にほれぼれしながら練習を重ねていく日々。健康でいつまでも歌い続けて行きたいと思うこの頃です。
 うるおいある生活をめざし「合唱でもやってみようかな?」と思っている方がいらっしゃいましたら、是非一度「くさぶえ」を見学してみて下さい。“百聞は一見にしかず”お待ちしています。
 

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