2009.1.3掲載 朝倉さん


 みなさん、こんにちは!アルトの朝倉です。くさぶえに入団して1年8か月になりました。団にもだいぶ慣れ、益々合唱がおもしろくなり、水曜日の練習がとても楽しみになっている今日この頃です。

入団のきっかけ

3月末で定年退職し、晴れやかな気分でいたある日、親しいくさぶえ団員のお姉さまから声が掛かりました。「ハードな仕事を続けてきた人が、急に仕事を辞めて暇になると病気になる例があるから、くさぶえにいらっしゃい。2月の定演では、あなたの好きな『心の四季』や『マチュピチュ山頂から』もやるのよ。」との巧みなお誘いに、即4月初めには入団してしまいました。でも、実のところを言えば、このお誘いがかかるだいぶ前から、時間ができたらいつかくさぶえに入団しようかなと密かに心に決めていたのでした。
 合唱が好きな私は10年以上「ムジカ音楽・教育・文化研究所」の合唱講座(30年前、くさぶえの母体になった所)に通っていました。その終了演奏会のゲスト出演で、いつも素敵な演奏をするくさぶえを知っていました。一人一人がしっかりと声を出し、きれいなハーモニーを響かせ、やはり合唱団は違うなという印象を受けていました。直接のきっかけは、2006年の夏、ムジカ30周年記念演奏会に向けて猛特訓中、何とかしないと大変とあちこちの関連合唱団に押しかけ練習をしたことです。くさぶえにも何度もおじゃまし(何と、秋合宿にまで!)練習させてもらいました。合唱の内容も団の雰囲気も(あっ、素敵な合唱団だな!)と好印象を受け、この時点で私はしっかりとくさぶえの見学・体験を済ませていたのでした。

合唱との出会い

 物心つく頃から私の周りにはいつも歌が流れていたように思います。我が家のラジオから流れてくる「うたのおばさん」の童謡、仕事をしながら口ずさむ母のハミング、酔った父が歌ういつも同じ歌謡曲や浪曲、兄が好きな洋楽‥‥
 合唱らしきものに出会ったのは、小学校5年生の時に合唱コンクールに出た時です。山の中の小さな小学校なのに、指導者が良かったのか市で入賞してしまいました。次の出会いは自称「ソプラノは東北一」という女子高の合唱部(私はアルト)でした。楽しく合唱したのもつかの間、家が遠くて最後まで練習に参加できず断念しました。
 その後は特に合唱団には入りませんでしたが、いつも歌好きの友だちに囲まれて歌っていました。いつか合唱をやりたいという願いは心の奥底にいつもあり、くさぶえに出会えたことでやっと実現したように思います。

入団して思ったこと

 私が入団した時は、幸か不幸か定期演奏会を10か月後に控えた大変な時でした。ジャヌカンの「鳥の歌」などという難しい曲を練習していて「なまける奴は追い出せ~追い出せ~」と、まるで自分のことを歌われているようでドキドキし、あせりました。それからというものは日々練習に明け暮れ、4ヶ国語の原語と24曲の暗譜に四苦八苦しました。でも練習そのものがとっても楽しくて充実していました。団員の皆さんから新人への手厚い援助と温かい励ましを受け、初心者の私でも何とか無事に演奏会をやり終え、達成感を味わうことができました。短期間にたくさんのことを学ぶことができ、結果的には自分にとってとてもいい時期に入団したと思いました。

くさぶえの魅力―素晴らしい曲や人々との出会いーがみなさんを待っています!

 くさぶえに入団して初めて出会った曲もたくさんありました。最初からうわー!と気に入る曲もあれば、ム・ム・ム…この曲は?と感じる曲もたまにありました。でも歌い込む程にどんどん曲の魅力にはまっていくから不思議です。「生命・ふるさと・大地・ひびきあう・つむぐ…」などのテーマをもつ素晴らしい曲ばかりです。混声合唱の名曲や世界の民謡とジャンルも広く、関忠亮・林光・萩京子作品などの魅力的な曲も数多く歌い継がれています。練習会場や発表のステージで歌いながら、「ああ、私はこんな曲が歌いたくてくさぶえに入団したんだ!」という喜びを何度も味わうことができました。
 現在は、200910月に開かれるくさぶえ創立30周年記念コンサートに向けて練習が始まっています。私の好きな曲がたくさんありとても楽しみです。しっかりと練習してみなさんに迷惑をかけないように、自分が納得する演奏ができるように頑張りたいと思います。

 指揮者の内田先生は入団前から10年以上、ムジカの合唱講座でお世話になっていました。仕事で疲れきって参加しても歌う楽しさが味わえる曲の提供と的確な指導で定評がありました。うわさによれば、「講座ではやさしいけど、団では厳しいのよ。」とのこと。本当にその通りでした。メガネの奥から全体を把握し、素晴らしく良い耳がいい加減な音や歌い方を見逃さずビシビシと指摘されるのです。でも全くその通りなので納得できます。先生の特技の一つは、私たちの間違いを上手に?再現(真似)して気付かせてくださることです。それがまたおかしくていつも笑いが絶えず、緊張感の中でも楽しく練習が進みます。掴みにくい発声や歌い方を具体的なイメージで理解しやすいように、色々な手法で粘り強く指導してくださいます。他パートをききながら音と音を空間で縒り合わせる練習では、パートをばらばらにする「ばらけ唱法」も先生のユニークな発案です。今ではそれにも慣れ、楽しく練習しています。

「後姿で語るピアニスト」として定評のある木村ピアニストは、私たちの合唱を常に支え、励ましてくださっています。練習時のタイミング良い音の提示、思わずどんどん歌いたくなる伴奏に合唱の楽しさは支えられています。普段の練習でも演奏会の時でも200%を目指すという真摯な姿勢にはとても励まされています。演奏会の素晴らしい伴奏を聴いた観客からも、感動したというアンケートが沢山寄せられている素敵なピアニストです。

 そして、歌でつながる素敵な仲間たちです。20代から70代までと年齢層も幅広く、男女比も半々で、こんなに男声が充実している団も珍しいでしょう。若々しい声から人生経験豊かな味わい深い声まで様々な声が集まり、縒り合わさって素敵なハーモニーが響きわたります。「温かい」「明るい」「親切」「真摯」「ひたむき」などくさぶえの雰囲気を表わす言葉はたくさんあります。合唱練習の他にもバスハイク・お花見・歌声喫茶・忘年会・バーベキューなどレクリェーションも活発で、大いに歌い、飲み、話し、仲良くなることでまた一段とハーモニーが向上しているようです。

 「誰でも歌える合唱団」「歌う喜びをみんなのものに」を目指すくさぶえに是非一度見学においでください。団員一同心よりお待ちしています。


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