2014.7.7 掲載 あべあけみ さん

ずっといられる場所

ソプラノの阿部です。くさぶえに入団して2年が経ちました。

それまで合唱は全く未経験でした。
でも何年か前から『合唱をやってみたい』と思っていました。
歌う事は好きだったので『ハモルと気持ちがいい』『複数の人と一緒に歌うと楽しい』そんな歌って楽しいレクリエーション的な心のよりどころのような場を求めていたのです。
でも初心者なので『合唱団』という存在は敷居が高く、コーラスサークルのような安易な趣味の同好会的な団体を探していましたが、適当な団体は見つからず数年が経っていました。
そして2年前、ネットで地域のコミュニティサイトで合唱のジャンルを検索してみたところ、『合唱団くさぶえ』がヒットしたのです。

合唱団はダメ・・・と思いながらも、HPを見てみると『くさぶえは誰でも歌える合唱団です あなたも一緒に歌いませんか』と。
たまたま、職場が浜松町から西新宿に移転したばかりで、仕事帰りに通えそうだし、雰囲気も楽しそうだし、練習曲を見ると「ふるさと」とか「ロンドンデリーの歌」とか知っている曲が多いし、『私でも大丈夫かも!』と考え、くさぶえに見学に行くことに。

そして私の合唱人生が始まりました。

中年を過ぎて新たなスタートです。
当初イメージしていた『歌って楽しいレクリエーション的な場』というよりは『部活』に近い感じです。指揮者やピアニストもちゃんといて、演奏会の予定もあり、合宿もある。すごくちゃんとしているところに入れて頂いて『私も挑戦してみよう』とちょっと背伸びをするような張り合いを持ちました。
『ハモルと気持ちがいい』『複数の人と一緒に歌うと楽しい』私のそんな当初の期待は間違っていませんでした。でも合唱はそれ以上にもっともっと奥の深いものでした。
今はまぎれもなく歌は自分の生きがいになっています。できればもっと早く出会いたかった。
自分は知らなかったけれど東京には大小様々な合唱団が数百もあるそうです。その中でたまたま縁あって入団したくさぶえ。くさぶえで歌っている曲が好きです。
入団して7ヶ月後には定期演奏会があり、初めて感動のステージに立ちました。
自分の人生の中で、りっぱなホールで観客を前にステージで歌うような体験ができるなんて想像もしていなかったことでした。
そして、その時聞きに来てくれた古くからの友人がこんなことを言ってくれました。

『ずっといられる場所が出来たね!』
そう。これから先、いくつになっても私は合唱を続けていると思います。

この『ずっといられる場所』で。

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